カフェインはコーヒーに含まれる自然の成分ですが、長年にわたりネガティブな主張が繰り返されてきました。しかし近年では逆に、カフェインが人間の身体にとって悪いよりも、良い影響を与えることが次々と判明してきました。
植物としてのコーヒーは、害虫から身を守る為にカフェインを含む様に進化しました。多くの虫にとり、カフェインは猛毒です。
また、コーヒー豆それぞれで、カフェインの含有量は異なります。それは、コーヒーの育つ自然環境に原因があり、例えばより高地へいくほど、生息する害虫の数は少なくなっていきます。その為、より高地で栽培されるほど、そのコーヒーのカフェイン含有量は少なくなります。他の言葉で言い換えれば、ほとんどが高地で栽培されるアラビカコーヒーは、低地で栽培されるカネフォラコーヒーと比べ、カフェインの量が少ないものです。アラビカコーヒーのおおよそのカフェイン含有量は０.８〜１.８%であり、それに対してカネフォラ種のコーヒーには約１.０〜３.８%ものカフェインが含まれます。
また、私達人間もそれぞれ、カフェインに対し違った体質を持ちます。ある人たち、例えば私自身で言えば、毎日コーヒーをのみ、さらに夜コーヒーを飲んでもぐっすり眠れます。これに対し、カフェインを全く受け付けない体質の人たちもいます。
カフェインは生豆の状態で、取り除くことができます。それに加えて、現在では二つの流通したデカフェイン（カフェインを取り除く）の手法があります。直接的な方法と間接的な方法です。これらの方法についてこの場で詳細に言及したくはありませんが、このデカフェインの過程において、大量の自然資源または健康に害を及ぼす化学的物質が使用され、その現場で働く人々にとっても安全とは言えないものである事は、述べておきたいと思います。
カフェインに敏感に反応されるにしても、カフェインに対し完全な不適合の体質の方が全てではないと思います。その場合には、カフェインレスのコーヒーの代わりに、カフェイン含有量が天然の状態で少ないコーヒー豆を試されたり、又は、コーヒーの淹れ方を別の方法で試されたりしてみてはいかがでしょうかと、提案致したく思います。水やミルクの量を多くしてカフェインの割合を変えることも、簡単に出来る方法です。